笑顔が素敵だった会員様
2025年5月9日支援レポート
支援員のYです。今回は会員M様のお話です。M様は奥様を亡くし、お子様がいらっしゃらないため、ご自宅で一人暮らしをされていました。年を重ね、家の前の坂道の往復がだんだん「しんどい」状態となり「今ならまだ引越しする体力も気力もあるから」と、施設入居を決められました。施設申込にあたり身元保証人が必要でしたが「兄弟には頼めない」とケアマネジャーさんに相談し、当会に入会されました。
当会が身元保証人となって無事に施設へ入居され、引越荷物を運び入れた後も「あれが足りない、これを家から持ってくる」「住所異動で市役所へ行って来た」「貯金を施設の近くの銀行に移す」などご自身で動かれ「1年後ならもう確実にダウンしていたな」と笑って頑張っておられました。施設にいる間は、車を運転してお医者さんへ通い、カラオケを楽しみ、施設での生活にも慣れてきたご様子でした。さすがに持ち家の売却時は「一人では心配」とおっしゃり、不動産会社の話を聞くのに当会も同席し、大事なことは書き留めておきました。後日、M様から「家はどうなったっけ?」と聞かれた時にはお伝えし、役所手続きの委任を受け、対応しました。
その後、体調を崩し入院された時は、入院手続きや入院用品の準備など急遽お手伝いさせていただきましたが、急激に体力が落ちていかれ、夜中に病院よりご逝去の連絡を受けた時には本当にびっくりしました。ご親族の皆様に訃報の連絡をさせていただくと、皆様「全てきずなの会さんに、お任せします」というお話でしたので、当会でご葬儀の手配から納骨までさせていただきました。
他にも入院中の病室の片付け、入院費の支払い、施設の家財処分やお部屋のクリーニング代の支払い、行政の手続き、携帯電話の解約などを全て行いました。
今でも、明るかったM様の笑顔を思い出します。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
