★☆支援レポート☆★~後遺症で生活が一変しましたが・・・~

支援員のKです。

今回は、会員K様についてのお話です。きずなの会に入会される前は、アパートで独り暮らしをされていました。ある日、アパート室内で脳出血を起こし倒れていたところを、滞納している家賃請求の話で訪れた大家さんに発見され、救急搬送されたそうです。お元気になってアパートに戻られることになれば良かったのですが、倒れてから病院へ運ばれるまでに時間が経っていたため、後遺症で足が動かず車椅子が必要となりました。トイレや着替えに介助が必要になり、担当医から「アパートでの一人暮らしは無理です」とのお話があったそうです。救急病院を退院する日が近づき、その後はリハビリ病院に転院し、リハビリのあとは介護施設へ移るという話になった時、初めて手伝いを頼める家族がいないことが問題となったそうです。

まず『病院の転院時に誰が付き添うのか、(ご自分では銀行で出金も出来ず)支払っていない入院費を誰が支払うのか』というところで話が進まなくなってしまったそうです。
子供さんがいらっしゃるようですが、30年前に離婚されてからは会っておられず「連絡先も知らない、今更迷惑をかけたくない」とのことだったようです。
そんな中、病院とご本人様とでお話を重ねられ、きずなの会に入会されました。

リハビリ病院へ移る際にはきずなの会が家族の代わりとして付き添いをし、身元保証人になりました。看護師さんに「新たに必要な入院用品があります、持ってきてください」と依頼を受け、リハビリ用の衣類や靴等を揃えお届けしました。また、ご自分の支払いの代行を名城法律事務所に依頼するため、金銭管理契約への変更手続きをされました。リハビリを頑張っていただく一方で、戻れないアパートの退去手続や家財処分のこと、大家さんとの滞納家賃返済の話合い、その他滞納されていた各種税金支払いについて行政との話し合い、自動車の処分と保険解約など、その都度ひとつずつ確認しながら、きずなの会の「生活支援」として行いました。リハビリ病院も入院できる期限がありますので、今から介護施設の申し込みを始めています。急な身体の後遺症と生活の変化のため、初めは「何がどうなっていくのかよく分からない・・・」と不安そうにおっしゃられていましたが「不安だったけど、相談ができ自分の代わりに動いてくれる人がいて良かった」と、おっしゃってくださいました。

K様には今後も安心してお過ごしいただけるよう、誠意をもってきずなの会は支援を続けていきます。

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