会員様の温かい気持ちを励みに

支援員Hです。

今回は私が担当していた会員W様ご夫婦のお話です。

お二人とも元中学教師で、ご主人様は国語、奥様は理科を担当されていました。ご主人様はある業界では有名で、お弟子様もたくさんいらっしゃるとても人望が厚い方でした。しかし、病気で入院され、ある時期からご自身で決断をすることが難しくなっていきました。そこで、奥様が申立人となり、家庭裁判所に後見人申立てをし、きずなの会と協働している弁護士法人名城法律事務所の弁護士が後見人に就任しました。

奥様はご自宅で過ごされていましたが、弁護士法人名城法律事務所と*金銭管理契約を結び、きずなの会は買い物代行や、病院受診の付き添いなどの支援を行いました。

ご主人様の状態が悪化した際には、危篤の知らせを受けるとすぐに奥様と一緒に病院へ駆け付け、最期をお見送りいたしました。葬儀はお弟子様達の協力と、葬儀社の迅速な対応により、質素ではありましたが、盛大に執り行われました。

その後、奥様はご自宅で過ごされていましたが、動けなくなっているところを当会支援員が発見し、救急搬送後に入院となりました。退院後は市内の有料老人ホームに入居されましたが、程なくしてご逝去されました。

ご葬儀は親族が見守る中執り行われ、生前中に希望されていたご主人の故郷にあるお墓へ弟様のご配慮・ご尽力もあり、無事に納骨されました。現在、W様の相続人からの依頼で、名城法律事務所が自宅の売却や相続の手続きなどを行っております。

話は少し逸れますが、私は毎年12月初旬に市内で開催されるマラソン大会に参加しています。コース沿いにはW様ご夫婦のご自宅があり、お元気だったころには寒い中わざわざ外に出て声援を送ってくださいました。

レース中にも関わらず「先生!ありがとう!」と挨拶をしたこともあり、今もご自宅の横を駆け抜ける時には、応援してくれた姿を思い出します。

会員様からいただくこうした温かい気持ちを励みに、これからも日々寄り添った支援を続けていきたいと思います。

*金銭管理契約とは・・・弁護士法人名城法律事務所が現金・通帳・キャッシュカードなどをお預かりし、入院費・施設利用料などが発生した場合、お預かりしている通帳から支払を代行します。

***** きずなの会支援事業のご案内 *****

身元保証
入院・転院、施設入居、住宅入居など、ご親族に代わり、きずなの会が身元保証人になります。詳しくはこちら

生活支援
病気・ケガなどの緊急支援をはじめ、日常の生活支援を行います。詳しくはこちら