癌治療の付き添い

支援員のMです。

今回は、静岡事務所開設時にアパートの身元保証と将来に備えて契約された62歳会員T様のお話です。

働きながら元気に過ごされていたT様ですが、昨年9月に咽頭癌と診断され、闘病生活が始まりました。T様の気持ちに寄り添いながら病院受診に付き添い、医師からの病状説明も家族の代わりとなり一緒にお聞きしました。入院の際には身元保証人として、入院準備などのお手伝いをしました。抗がん剤や放射線治療の副作用で、ご自宅での生活が困難になり、施設入居を希望された際には、施設入居の身元保証と自宅から施設への転居のお手伝いをさせていただきました。

ある日、T様から「もし、きずなの会に入会していなかったら今頃どうしていたのだろうかと思うと、恐ろしい気がする。」と書かれたお手紙と、万一の際のご意向が書かれた覚え書きファイルをお預かりしました。

暫くし、薬石効無くT様は旅立たれました。

生前のご意向に従いながら葬儀を執り行い、行政への手続きなど必要な支援を無事に終えました。

T様の支援を通して、癌は誰もがかかってしまう可能性の高い病気で、どのような支援が必要になるか、今一度考えることになりました。今後の支援に活かしていきたいと思います。

改めて、T様のご冥福をお祈り申し上げます。

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