最後までご希望に添って・・・

支援員のMです。

今回は、傘寿を迎えられた会員S様のお話です。

S様は記憶力が良く聡明で、入院時に「玄関を入って、左の部屋の押入れに水色の衣装ケースがあり、その三段目に黄色のパジャマがあるので持って来て欲しい」と依頼があり、ケアマネさんと共に探しに行くと、その通りの場所で見つかるほどです。二度目の退院後から終活を強く意識され、費用がかかる事は自分の手で納めておきたいとのご希望があり、菩提寺のご住職に相談し、墓じまい、永代供養、仏壇のお精抜きなど、費用を事細かに伺い、全てご自身で納められました。次は資産整理に取り掛かろうとした矢先、三度目の入院となりました。今回は深刻な状態で会話することが苦しく、途切れ途切れになっていましたが、意識ははっきりしており、やはり資産整理が出来ず心残りのご様子でした。それでもご自身では難しいと判断され、遺言書を残したいとおっしゃいました。

後日、弁護士法人名城法律事務所の弁護士が病室を訪れ、自筆遺言書を作成し「本当に安心しました。」と笑顔を浮かべておられました。残念ながら、その一か月半後に天国へと旅立たれました。

その後、きずなの会が仏壇のお精抜きに立会い、菩提寺への納骨など全てS様のご意向に従い遂行させていただきました。ご自身の強い思いを全うされたS様に尊敬の念を抱くとともに、心よりご冥福をお祈りしております。

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