★☆支援レポート☆★ ~70年ぶりの故郷で奇跡的な出会いが!~

支援員のMです。

今回はグループホームに入居されていた会員M様のお話しです。

M様は、軽度の認知症と幾つかの重度の持病があるものの、お元気でユーモアのある方でした。

暫くすると更に病気が見つかり、入退院を繰り返しましたが、治療が困難と診断されました。そのためM様から、「最期に生まれ故郷を訪れたい」と懇願されたため、関係者の方と日程を調整し、往復300㎞ほどの介護タクシーの旅をすることになりました。

故郷を離れ70年余り、村も統合され景色も変わり、実感の無いご様子のため、村役場に協力を求めました。村民の方々との会話のなか、夫婦共にM様と幼馴染の方がご健在と分かり、奇跡的にもご対面する事ができました。ほんの30分ほどでしたが、3人で昔話に花を咲かせておられました。山中のM家のお墓の麓からご先祖様へご挨拶を終え、とても満足そうなご様子で帰路につきました。

惜しくも、その2週間後に倒れ、数か月の闘病の後に、天国へと旅立たれました。

お見送りをさせていただく最中に、故郷の味に涙され、鼻水を垂らしながら、一緒に泣き笑いしたことが昨日の事のように思い出されました。

安らかに眠られるお姿に、『最期に少しお役に立てたのかな』と思いをいだき、心よりM様のご冥福をお祈りいたしました。

老夫婦笑顔

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