★☆支援レポート☆★ ~最期の支援~
2023年1月27日支援レポート
支援員Mです。
先日、会員A様が1か月半の入院後、まだ40代という若さでお亡くなりになりました。A様は、障がいをお持ちの方が入居するグループホームで暮らしながら、日中は軽作業をする生活を長く続けていました。きずなの会が月に一度訪問すると、決まって帽子とエプロンを身に着けた姿で出迎えてくださいました。笑顔が似合う好青年といった言葉がぴったりとくる方でした。
昨年も夏から秋にかけて新型コロナが猛威を振るい、面会できない月があり、二か月ぶりにお会いした時のA様は少し痩せて見えました。同席した施設職員様より、翌週に検査入院をされるとのことで、入院時の付き添い依頼がありました。入院当日のA様は帽子にリュックと軽やかな姿で、とても入院されるようには見えませんでした。付き添いの施設職員様と私が病棟でA様とお別れしてからわずか二日後に、担当医から「長くて一週間です。」という信じられないお話を伺いました。施設の方と唯一の肉親である弟様にお伝えしました。A様は障がい者施設に入居されている弟様を大変可愛がっていました。「休みの日に弟に会いに行ってきました。」とよく話されていました。担当医の診断よりは長く頑張られたA様でしたが、間もなく弟様に見守られて旅立たれました。
葬儀から火葬場まで職員様に付き添われた弟様も参列され、お届けしたA様の形見の帽子を終始かぶったままでした。後日、弟様にA様の帽子以外の遺品をお届けしました。
きずなの会は周りの方々と共に、生涯にわたり会員様の思いに寄り添い、最期までお力になれる支援ができるよう努めています。