支援報告~91歳のおばあちゃん、故郷へ帰る!~

支援員Tです。

ケアハウスに入居されていた91歳の会員A様のお話です。

A様は、前屈で手のひら全体が床にピタっと届くくらい柔軟なお体で、特に大きな病気もなく元気な方でした。一方、ご主人様は認知症を患っており、既に有料老人ホームに入居されていました。費用の面からご夫婦で同じ施設への入居は難しく、A様もご自宅での一人暮らしは不安とのことで、ケアハウスへの入居を希望されたタイミングで、ご主人様のケアマネジャーからきずなの会を紹介され、入会されました。

当会が身元保証人となり、ケアハウスの入居手続きや、ヘルパー、デイサービスなどが利用出来るようお手伝いをさせていただきました。新たな生活に慣れてきた頃、別の施設に入居中のご主人様が急逝されてしまいました。

ショックが大きく、楽しみにしていたデイサービスも休みがちになり、決まった日に出かけなくなったことで曜日感覚も次第に薄れていきました。

ある日、A様が「主人がいなくなった今、東京に住む意味がなくなった。生まれ故郷に戻れば姉や甥姪に会えるので、私もそちらで暮らしたい」とご相談を受けました。

おそらくA様にとっては最後のお引越しとなるであろうし、その行き先が生まれ故郷なら余生を過ごすには最高の環境なのかもしれません。
関係各所の方々の協力を得て、無事に故郷へ帰ることが出来ました。
ご親族がいらっしゃる生まれ故郷で、快適に暮らされていることを心よりお祈りしています。

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