会員様の尊厳を大切に

支援員のAです。
私は長く支援員を務めており、様々な支援を経験してまいりました。その中で1番辛いのは、ご自宅で暮らしている会員様がご自身の生活が立ち行かなくなり、止むを得ず施設に入居しなければならなくなった時の対応です。*ADLが下がると食事や排泄、入浴もままならなくなります。そうなる頃にはすでに居宅ケアマネジャー、訪問介護、看護、往診医師との連携は取れており、皆で会員様の生活の質を上げようと努力します。それでも夜間帯は目が離せない、資金が尽きそう等々の事情がある場合は、一緒に施設を探すお手伝いをしております。医療のケアが必要な場合は、自覚症状のある方が多いですが、認知症や気持ちのバランスが取れないままにどうしても入居しなければいけない方などは拒否もかなり強く施設に入っても荷物を解かなかったり、ヘルパーさんに当たり散らしたりして、関わる方々も辛い思いをします。ただ1番辛いのはご本人様であることを常に念頭に置き、慣れるまで時間はかかりますが、会員様の心が落ち着く馴染みのぬいぐるみや写真を居室にお届けしたり、ヘルパーさんにまめに散歩や買物に連れ出していただいたりして私自身も常に寄り添えるように支援させていただいております。それでもどうしても難しい時はケアマネジャー、関連事業所と相談して別の施設を探したり、自宅での生活は本当に難しいのかを再考察したりします。
会員様の尊厳に一番重きを置き、常に傾聴の姿勢で務めるようこれからも邁進いたします。

*ADLとは、日常生活動作のことで、日常生活を送るために最低限必要な日常的な動作「起居動作・移乗・移動・食事・更衣・排泄・入浴・整容」のことです。

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