支援レポート~会員B様の闘病生活・葬送支援~

支援員Nです。

今回は、末期がんで余命半年と宣告された会員B様のお話です。初めてお会いしたのは、入院中の病院から緩和ケア病棟に転院される日でした。笑顔が素敵で、明るく元気にみえました。「初めまして、これから担当しますNです」と挨拶すると「あー良かった、女の人で。この前は男の人だったから」と言われました。「契約担当は男性でしたね」と会話したのを覚えています。

転院先の病院で、担当の医師(院長先生)から「私は、B様と同姓同名でそっくりな人を知っています」と挨拶されました。B様は「???」と驚かれていましたが、しばらく会話したのち、院長先生は「お久しぶりです、Bさん。僕です、覚えていますか?一緒に色々と研究しましたね。40年前はまだ20代でした。懐かしいです」とお話しされました。以前B様は、医療関係のお仕事をされていて、院長先生と共に働いていたそうです。時は流れ師弟関係が逆転し、医師と患者の立場で病と格闘する日々が始まりました。院長先生は「研究熱心なBさんが病気になるなんて…。もっと早く私を訪ねて来られたら、変わっていたかもしれない。あの頃は研修医でも、今は違う!」と少し涙ぐんでいらっしゃいました。

余命宣告通り半年後にB様は旅立たれ、短い間でしたが沢山の支援や会話が出来ました。生前、B様は死後の事もきちんと決めておられ、「葬儀の後、出身地の東北へ帰りたい。親族みんなと一緒のお墓に入れてね」とご住職様・石材店様とも事前打ち合わせをし、先日お約束通り無事に納骨も終わりました。出会いと別れがたった半年の期間でしたが、何十年も一緒に過ごしたと感じるほど記憶に残る支援となりました。B様のご冥福をお祈り申し上げます。

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