支援レポート~会員様のお気持ちに寄り添います~

支援員のⅮです。

今回は、入院生活を送られている会員W様のお話です。W様は、先に亡くなられた奥様以外に身寄りがなく、手術というつらい決断をご自身でされました。以前、脳梗塞で左半身麻痺となり、週3回の透析治療を受けながら入院されていました。車椅子生活でしたが、ご自分で移動してトイレに行くことは可能でした。

W様に生活費をお届けする、月に一度の面会日を楽しみにされていましたが、新型コロナウイルス感染予防のため病棟での面会は出来ず、院内の喫茶コーナーで短時間の面会となってしまいました。その時、「麻痺側の足の指が痛むんだよ。近いうちに切らないといけないかも…」とおっしゃいました。

しばらくして病院から連絡があり、足の指の切断の話がありました。現在入院している病院では手術が出来ないため手術可能な病院へ転院となり、そこへ行くための介護タクシーの手配と、受診同行依頼の連絡でした。しかし、受診してみると、主治医から「指だけでは済まない。足首か膝下での切断になるでしょう」との説明を受け、言葉を失いました。指の切断は覚悟していましたが、まさか、それ以上になるとは思ってもいませんでした。また、手術後は通院の予定でしたが、状態が悪かったため、そのまま入院となりました。しばらく様子を見て、主治医の判断にお任せすると決断した数日後、左下腿部切断が決まりました。

手術の前日、W様から「つらい、眠れない、食欲がない」と電話が入り、私は励ますことしかできませんでした。手術当日、付き添いのため病室に行くと、看護師さんと準備をされていました。W様は、少し弱気になられていましたが、「遠いところありがとう。忙しいのに悪いなぁ~」と、逆に私に気遣いの声をかけてくださいました。手術開始から2時間半後に病室へ戻ってこられました。腰椎麻酔のためまだ眠られていましたが、手術前より顔色が良くなっているように見受けました。翌日、W様から電話があり、付き添いのお礼と元気な声を聞かせてくださったので、少し安心しました。

コロナ渦で面会ができないことも多いのですが、W様の気持ちが少しでも和らぐようお声掛けをするなど、寄り添いながらご支援をさせていただこうと思っています。

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