★☆支援レポート☆★~立ち退きの決断をされました~

支援員のIです。 

今回は、立ち退きを決断された会員R様について、お話します。

借家に住む会員R様は、大家様から立ち退きの依頼を受けていましたが、40年近く住んでいたこともありなかなか決断できずにいました。しかし、度重なる依頼を受け決断する時が来ました。同じぐらいの家賃のアパートを探すか、高齢になり一人暮らしも色々と不安なため、そろそろ施設入居を考えるか悩んでみえました。 

担当ケアマネジャー、きずなの会と三者で話し合った結果、R様は養護老人ホームへの入居を希望され、申し込みや手続き等は三者で進めていくことになりました。それと同時に荷物の整理が必要です。借家の部屋数は多く、長年大事にされてきたものも沢山あり、簡単には仕分けができません。商売されていたこともあり、頂き物のお皿や小物類も多くあります。そして、素敵な着物も多いのですが、もう着ることはありません。近くには買取業者もなく、売ってもあまり高くは引き取ってもらえないので、お友達に差し上げることになりました。新品で状態のいいものは買い取ってもらったり、仲良くしてくださった方に差し上げたり、とにかく荷物を減らす事を頑張ってみえました。日頃やらないことをするのでご本人様は首を痛めてしまい大変な日々でした。訪問するたび頑張りの報告を受け、お手伝いできるところはさせてもらい励ましながら進めていきました。 

入居日当日、仲良しのお友達と遠くから甥御様が手伝いに来てくれました。ちょぴりさみしい気分ではあるものの、新しい出発に希望を持ち施設へと向かわれました。入居に伴う契約手続きは、市役所職員の方が立会いの下、身元保証人としてきずなの会が行いました。入居後に眼科通院の付き添い支援があり、施設での生活を伺うと、「色々決まりごとがあり不自由だけどこれで良かったと思う。新しいお友達もでき、掃除や洗濯等、施設の決まりを守り毎日忙しくしている」と笑顔で話してくださいました。

今後も身元保証人として、R様の新たな生活を見守っていきたいと思います。

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