姉さん女房のおしどり夫婦
2025年7月18日支援レポート
支援員Tです。
今回はとても仲の良いK様ご夫婦のお話です。ご主人様は50代で脳梗塞を患って以来、右半身に麻痺があります。以来30年近く、7歳年上の奥様がご自宅で献身的に介護をされてきましたが、奥様も脊柱管狭窄症を発症し、お二人ともご自宅での生活が困難となりました。先ずはショートステイを利用することになり、今後を心配されたケアマネさんから、きずなの会を紹介していただき、入会されました。お二人とも、ご自宅周辺で生まれ育ったとのことで地元愛が強く、在宅が叶わなかったとしても近くの施設に一緒に入居することを強く希望されていました。ケアマネさんがその思いを考慮し、近隣の特別養護老人ホーム(以下、特養)に数件申し込みをしました。しかし、都心に近いこの近辺では待機期間が非常に長く、また二人同時入居という厳しい条件の元では半年待っても、声がかかることはありませんでした。
その間にも高額なショートステイの利用料がお二人の負担となり、以前コロナに罹患された際の医療費も重なり、家計への圧迫は益々強まるばかりでした。
そこでケアマネさんと相談し、現在ひと月にかかる利用料や光熱費などを書面にし、見える化しながら説明しました。そして、年齢を重ねる毎に外出機会はむしろ減るため、場所に拘る必要性が無くなることや、都心から離れた方が、ご希望の特養が見つかる可能性が高まることを丁寧に説明しました。郊外の特養を申請することにご納得していただけたので、善は急げです!きずなの会の会員様がお世話になっている特養を始め、身元保証をきずなの会が引き受ける事など全面に押し出し、いくつかの施設に申し込みをしました。
早速、複数の施設から声がかかりました。申し込みから1ヶ月半で、二人揃っての入居が叶いました。現在は、同じフロアでそれぞれ個室を利用しながら、お互いの部屋を行き来し、1日の大半を一緒に過ごしています。施設でイベントがあれば、二人揃って出席されているそうです。「何でもかんでも、妻に任せっきりの人生だったんだよ」と、おっしゃるご主人様のそばでニコニコされている奥様、いつまでもお二人で穏やかにお過ごしいただけるよう、きずなの会は今後もK様ご夫婦を見守ります。
