介護保険の大切さ

支援員のKです。

今回は、会員T様のお話をさせていただきます。

現在89歳のT様は、40年前から岐阜県内にお住まいですが、とある事情で住民登録が出来ずに生活されていました。

住民登録が出来ないので、介護保険被保険者証(お住まいの各市区町村が発行するもの)がありません。そのため介護保険は未申請となり、介護サービスを受けられず内縁のご主人と共に金銭的にも身体的にもギリギリの生活をしておられました。そんな中、ご主人の担当ケアマネジャーN様から「身寄りがない方の身元保証人をお願いしたい」と連絡をいただき、ご夫婦できずなの会に入会することになりました。

T様にまず必要なのは介護保険です。住民登録をしたかったのですが、戸籍が見つかりません。直ぐに、家庭裁判所へ就籍の申立てを行い、T様と一緒に調査員の所へ行き、生活歴を伝えました。それから1ヵ月後、戸籍が見つかったと裁判所から連絡があり、2人でとても喜びました。その後、戸籍の見つかった地方公共団体から戸籍と附票を取り寄せ、現在の住所に住民登録をし、介護保険の申請をすることができました。

住民登録を待っているその間に、ご主人は体調を崩され入院し、自宅に戻るのは厳しいため、特別養護老人ホームへ入居することになりました。

T様は独居生活となりましたが、介護保険のお陰でデイサービスを受けることが出来ました。また、入居する予定の施設見学も無事に終えました。 生活を整えるために必要なことはまだ沢山ありますが、T様が1日も早く安心して暮らせるよう、きずなの会は支援を続けていきます。

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