2024年 会員様の集い
2024年11月19日活動報告
支援員のTです。
コロナ感染対策の規制が緩和されてから2度目の集いを10月25日に八王子市内にて開催いたしました。前回の集いは「きずなの会支援内容再確認」や「老人ホームとは?」といったテーマを題材に、会員様にとってはどちらかというと受け身に感じるものでしたので、今回は体験型の集いを模索し、思い出と形も残る「藍染」に挑戦しました。
1859年横浜港開港により、絹糸は海外への主要な輸出品として本格的な取引が始まりました。上州(群馬県)、信州(長野県)、甲州(山梨県)などから八王子を仲介し、横浜へ続く道は「絹の道」と呼ばれていました。その中間点である八王子は、横浜や江戸に近いといった地理的条件からも、大量の絹糸や織物が集まりました。こうした背景から八王子は織物が盛んで、これに伴って染物文化も発展したそうです。今回、お世話になった染物屋さんは江戸時代から七代続く野口染物店です。
瓶(かめ)の中で発酵した藍を毎日観察しながら攪拌し、染に最適な藍を見つけ出すそうです。予め準備されたハンカチや手拭いをひねったり折ったり、またビー玉をくるんで輪ゴムで縛ることで藍に触れない部分を作り、そっとつけます。1分ほど経過したら水で洗い乾燥させる工程を繰り返すことで、自分好みの濃い藍色を追及することができます。乾燥の過程で布から、滴り落ちる水が藍色ではなく透明なのは、藍が布に残った(染まった)証拠だそうで、大変驚きました。
世界にひとつだけの鮮やかな藍色の作品を手にされた皆様は大変喜ばれ、その出来栄えに私達職員も感動しました。その後、エルシィダイニング内の芙蓉亭へ移動しました。
国産牛のコース料理をご堪能し、今年の集いを無事に終えることができました。
ご参加いただき、ありがとうございました。また来年も皆様により一層楽しんでいただけるような集いを開催したいと、今から職員一同思案しております。どうぞお楽しみに!