お一人暮らしの会員様のご支援

支援員のKです。今回は会員N様のお話です。

きずなの会へ入会される前のN様は、ホームヘルパーに買い物やお掃除をお願いしながら、ご自宅で一人暮らしをされていました。85歳を過ぎた頃から、トイレが上手に使えなくなったことや銀行通帳の保管場所を忘れてしまい、ホームヘルパーに買い物代も渡せない状態となりました。N様には結婚歴がないことから、親族のお兄様にご相談しました。

90歳のお兄様は「今は自分のことで精一杯。とても妹の面倒をみることは出来ない。」とのことでした。そこで、ケアマネジャーからお兄様とN様に「今後N様の緊急連絡先や身元保証人として『きずなの会』という団体を利用するという方法もありますよ。」とお話されたそうです。お兄様から「自分は今後一切関われないので、Nのお金の中できずなの会の利用料を支払えるならそうして欲しい。」と言われN様もご納得の上、きずなの会に入会されました。数年後にお兄様は亡くなられ、N様も徐々に認知症が進みホームヘルパーが用意した食事も分からなくなり、散歩後に自宅へ戻れなかったことなど考え、施設にお世話になることとなりました。

きずなの会は身元保証人として施設の申込をし、同時に協働している名城法律事務所の担当弁護士が成年後見制度の利用が出来るよう手続きをいたしました。

N様はお元気な時には「老人ホーム」というと「姥捨て山」とおっしゃっていましたが、施設に入居されてからは、食事はいつも完食、お体も清潔にしていただき、感情の起伏も安定され、ホームの職員さんに「ありがとね!」と言いながら穏やかに過ごしておられます。 現在、きずなの会はN様の病院への定期受診の付き添い支援を行っています。これからもN様を支える1人として家族代わりの部分をお手伝いしていきます。

***** きずなの会支援事業のご案内 *****

身元保証
入院・転院、施設入居、住宅入居など、ご親族に代わり、きずなの会が身元保証人になります。詳しくはこちら

生活支援
病気・ケガなどの緊急支援をはじめ、日常の生活支援を行います。詳しくはこちら