★☆支援レポート☆★~大切なものは最後まで~

支援員のKです。会員I様の家財保管についてのお話です。
I様は2015年の秋頃までご自宅で生活されていましたが、2016年2月に有料老人ホームに入居されました。その後、ご自宅を売却することになり、自宅内の家財や嗜好品、思い出の品などを入居先の施設の部屋へ移動させました。施設側のご配慮と部屋が広かったことで、大切な物を処分することなく移動させることができ、I様は安心されていました。
しかし昨年、大病を患い長期入院を余儀なくされ、寝たきりの状態となってしまいました。退院後は医療ケアが行える別の施設へ入居する必要があります。次の施設は以前の部屋より狭くなり、医療ケアを行う機器の設置が必要なため、荷物が4分の1程度しか置けないことが分かりました。きずなの会としては、衣類整理棚やテレビなど最低限の家財だけを置き、他の家財は処分するしかないと考えていました。そのことをI様にお話したところ「施設にある物は捨てたくない、出来る限り残して欲しい!」と強いご要望がありました。そこでI様と相談し、施設近くのレンタルコンテナを利用することにしました。前の施設に保管されていた全ての家財が収納可能なコンテナを契約し、安心されたようです。
今後、I様がコンテナ内の荷物を見ることや、持ち出すことは難しいかと思いますが『家財は処分せずに保管され残っている』というI様の思いに寄り添うことが大切なので、私も一安心です。

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