支援レポート~会員A様の運転免許証返納~
2021年6月24日支援レポート
支援員のEです。
今回は、92歳の会員A様のお話です。A様はとても活動的で、外出されることが大好きな会員様です。また、自動車運転に対するこだわりを強くお持ちで、生涯現役を豪語されていたため、周りの心配を他所に「今年も運転免許証の更新をする!」と意気込んでいらっしゃいました。
更新のため、A様のご要望で私も運転免許センターの路上テストに同乗させていただきました。その時、ブレーキの甘さやウインカーを出すタイミングの遅さ、車線変更の難しさを痛感されました。県の公安委員会・地域の福祉医療機関など、A様に関わるたくさんの方々と協議しながら、危険運転の恐さや、車が無くてもそれに代わる移動手段はたくさんあることを繰り返しお話させていただきました。やがてA様は納得され、後日免許証を返納されました。代わりに発行された『運転経歴証』を感慨深げに見ながら、車を手放すことにも納得され、その後はタクシーなどを上手く利用されながら安心した生活を送られています。
高齢者ドライバーの危険運転は、ご本人様だけではなく周囲にも恐怖を与えます。A様はそうなる前、事故を起こされることなく運転免許証を返納され、本当に良かったと改めて胸を撫で下ろす思いでした。