支援報告 ~受診付き添いを思い出して・・・~

支援員のSです。

少し前の話になりますが、老人保健施設で過ごされていたO様のお話をします。

ある朝、入居先の施設から「O様が車椅子から転倒され肩をぶつけたので、整形外科の受診に連れて行って欲しい。」と連絡がありました。担当支援員があいにく不在でしたので、私が急遽対応することになりました。

初めてお会いするO様は小柄で穏やかな雰囲気の男性会員様でした。整形外科病院に到着するとかなり混み合っていました。診察に案内されるまでの間、時折O様に声掛けをしながら待ちましたが、コロナ感染予防のため、会話も控えなければならず、とても長い時間に感じられました。診察結果は肩甲骨骨折でした。保存療法で安静を保つよう指示があり、そのまま施設へお送りした時には正午を回っていました。施設内の看護師さんへ報告を終え、O様へ「長時間お疲れ様でした、お大事になさって下さい。」とご挨拶をすると「今日は来てくれてありがとう。本当に助かったよ。」と、笑顔で優しい言葉をいただき、温かい気持ちになりました。

しかし、その後O様はご病気のため亡くなられ、私にとっては一度きりの受診支援となりました。今年も会員様にお会いすることが多々あるかと思います。「きずなの会に入って良かった。」と思っていただけるよう、ひとつひとつの機会を大切にしていきたいと思います。

本年もどうぞ宜しくお願い致します。

***** きずなの会支援事業のご案内 *****

身元保証
入院・転院、施設入居、住宅入居など、ご親族に代わり、きずなの会が身元保証人になります。詳しくはこちら

生活支援
病気・ケガなどの緊急支援をはじめ、日常の生活支援を行います。詳しくはこちら