「もしも」が現実になった時・・・

支援員のTです。

今回は、お元気な方にも是非お考えいただきたいお話です。

半年ほど前にきずなの会に入会された会員Y様は、入会当初より週に2回程ヘルパーさんに来てもらっていましたが、まだまだお元気で、ご自宅で1人暮らしをされていました。綺麗好きでおしゃれなY様はお部屋もきれいに整えていらっしゃいました。ケアマネジャーからの紹介できずなの会へ入会したものの、まだ支援も必要ないし、お金も掛かるし・・・と思い、「やはり解約したいのだけど」と、お電話が入りました。ケアマネジャーを交えて話し合い、身近に頼れる家族もいない為、もしもの時に備えてやっぱり続けます、と考え直されました。その数日後、突然脳出血で倒れ、緊急搬送されました。入会からわずか1か月半のことです。きずなの会職員もすぐに病院に駆け付けて緊急手術に立ち会い、一命は取りとめたものの、ほぼ寝たきりの要介護5の状態になってしまいました。これまでのように自宅で生活することは難しく、入院した急性期病院から療養型病院、ショートステイ、現在は特別養護老人ホームに入居されています。

自宅の片付け、賃貸住宅の退去手続き、入退院の支援、役所の手続き代行、さらに施設探しや必需品の準備、入院費用や自宅の光熱費等の支払などをきずなの会で支援させていただきました。

面会で施設に伺い、「こんにちは」とお声がけをすると、Y様は微笑んでくださいます。その笑顔を見ると、大変だった日々のお手伝いをすることが出来て良かったと思います。

あのまま解約されていたら、今回の支援は誰が?と思うと、お元気なうちに備えていたのは結果としてせめてもの救いだったのではないでしょうか。

今日の健康が、この先も続けば何よりですが、いざという日のために準備をすることは大切だと思いました。 これからも“きずなの会に入会してよかった”と皆様に思っていただけるような支援を続けてまいります。

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