待ち遠しいと、おっしゃっていただけるとは・・・

支援員のKです。

今回は施設に入居中の会員S様のお話です。

昨年10月に施設から「褥瘡が酷くなったので、皮膚科に付き添ってほしい」と受診付き添いの依頼を受けました。後日、病院へ行き、一緒に診察室に入り、仙骨部を皮膚科医に診てもらうと、大きくて深い褥瘡でした。先生が不要なものを器具で取り除く際に、「痛くないですか?」と質問すると、「痛くない」とおっしゃっていましたが、見ていて「痛いっ!」と叫びたくなるような状態で、こちらが歯を食いしばるほどでした。

治療が終わり、「痛くないとおっしゃいましたが…」と尋ねると、「俺は昔、左官をやっていたからこれくらい何ともない」と涼しい顔でおっしゃいました。

それから、毎週1回の通院に付き添うと、色々な話を聞かせてくださいました。

最初の通院から9か月が経過した頃には、患部はかなり小さくなり、通院は2週間に1回となりました。そんなある日、急にS様から一言「アンタに会うのが待ち遠しい」と。

今までそのようなことがなかったため、「どうしてですか?」と尋ねると、「アンタが来てくれるだけで安心するし、早く顔が見たい」と嬉しい言葉をいただきました。

S様としては、完治までどのくらいかかるか分からない褥瘡の処置に対して、痛くないとおっしゃっていましたが、心の中では不安だったと思います。

支援員として、出来るだけ不安を安心に変えようと何となく意識していたことが、安心に変わったのであれば幸いです。

完治するまで、通院の付き添いを務めさせていただきます。

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