命を繋ぐ携帯電話

支援員のDです。
今回は、80代の会員H様が携帯電話を購入されたお話です。
一般的に高齢になると新しいことへの挑戦や導入が億劫になったり、不安があったりして一歩が踏み出せないことがあるようですが、H様は好奇心旺盛で携帯電話を持ちたいとの希望がありました。
先日、一緒に携帯ショップに行き、ご自身の希望を店員さんにしっかりと伝え、無事に念願の携帯電話を契約されました。
初めて手にされた携帯電話の使い方を店員さんに一通り説明してもらい、今日から使ってみると意気込んでいらっしゃいました。自宅に戻ってからも私と何度も電話の送受信の練習を行いました。携帯電話を手にしてから、家の中でも常に携帯電話を持ち歩くようになったそうです。
そんなある朝、ベッドから起き上がろうとすると、腰から足にかけ激痛が走り動けない状態になり、直ぐに携帯電話で訪問看護師へ電話をし、訪問看護師が急いで駆けつけました。容態を確認後、身元保証人であるきずなの会に連絡をいただき、緊急支援対応で整形外科を受診し、事なきを得ました。
H様から「携帯電話を買っておいてよかった。もし携帯電話がなかったら、誰にも連絡ができなかった。携帯電話の購入を手伝ってくれてありがとう。」との感謝のお言葉をいただきました。
これからも会員様の声に耳を傾け、支援を行っていきたいと思います。
本年も宜しくお願い致します。

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