施設入居までの道のり
2025年6月4日支援レポート
支援員のKです。今回は、会員O様(奥様)のお話をさせていただきます。
お子様のいらっしゃらないO様は、ご主人と戸建て住宅で暮らされ、きずなの会にご夫婦で入会されました。入会してからすぐに、お二人とも物忘れが激しくなり、親しくしていたご近所様、役所、親族の方々に「通帳、印鑑、保険証がどこにあるか?」など何度も電話をしてしまい、担当の生活相談員や民生委員に苦情の電話が入る状態となってしまいました。入会当初から、戸建て住宅から施設への転居をゆくゆくは・・・と、計画をしておりましたが、このような状態になったため、計画を早める事となりました。そんな中、ご主人が突然足腰に力が入らなくなり、緊急搬送の上、入院されました。
O様はご自宅で一人暮らしとなり、不安が募り、関係者に電話をする回数が更に増えました。元々、足腰が弱っていたため自宅内での移動は出来ても、外出することは厳しく、一人暮らしを続けるのは難しい状態です。早急に関係者と協力し合い、ショートステイの利用が可能な施設を探し、O様に転居の相談を含め報告しました。当初は住み慣れたご自宅を離れたくないとおっしゃいましたが、何度か訪問していく中で私の顔を覚えてもらい、信頼していただけるようになり、ショートステイ先への入居を承諾されました。
その間に介護認定区分変更のため認定調査をしていただき、区分が2から3へと上がりました。ショートステイ先が特別養護老人ホームのため、そのまま本入居となりました。無事に入居先が決まり、心配されていたご親族やご近所の方々にご報告したところ、皆さま安堵されたご様子で、きずなの会への感謝の言葉をいただきました。
お会いできない時期もありましたが、私の顔と名前を憶えていてくださり、「今後もきずなの会を頼りにしています」と、O様からもお言葉をいただきました。まだまだ、ご夫婦への支援は続きます。担当支援員として今後も尽力していきます。
