仲睦まじい笑顔の写真

支援員のKです。

今回は、ご夫婦で入会され、お二人仲良くご自宅で暮らされている会員S夫妻のお話です。先日、担当ケアマネジャーがご自宅に訪問すると、ご主人の体調が悪く救急搬送することになりました。検査結果はコロナ陽性でそのまま入院することになり、数日後には奥様もコロナ陽性で救急搬送され入院となりました。ご主人は都内の病院、奥様は自宅近隣の病院と別々の病院に入院され、きずなの会はご夫婦の身元保証人として、それぞれ入院対応を行いました。

ご主人の面会に伺うと、第一声は奥様の様子伺いでとても心配されていましたので、ご主人の状態が回復してきた段階で奥様と同じ病院へ転院する手配を行いました。その後、同じ病院での入院生活が始まり、奥様も徐々に回復傾向にありましたが、慣れない入院生活が続き、不安な様子が見受けられたので、病院側の配慮もあり、同じ病室にしていただきました。

その後、お二人とも退院が決まりましたが、すぐに自宅での生活は難しいと担当ケアマネジャーと相談し、施設のショートステイを利用していただくことになりました。

面会に伺うと、ご主人は入院されていたことを忘れているご様子でした。入院中に短期記憶が低下してしまったようです。施設への入居を勧めましたが、ご主人は「自宅で生活したい」、奥様は「一緒でなければ嫌だ」との強い思いがありました。

担当ケアマネジャーと相談し、ご夫婦の思いを尊重し、関係機関・各事業所の支援を得て、ご自宅での生活に戻りました。ところが、担当ケアマネジャーより「ご主人が交通事故に遭い、今から救急搬送されます。」と連絡が入りました。

自転車で走行中に車と接触、転倒して頭部を打ち、脳挫傷のため再び入院することになりました。

主治医より「一時的な言語障害は良くなったが、動きが不安定なので自宅での生活は難しいです。」と、奥様と一緒に説明を受けました。担当ケアマネジャーの協力を得て、入居先の施設が決まり、退院と施設入居のお手伝いをし、お二人一緒に入居することが出来ました。

入居先の施設にお伺いすると、いつもお部屋で仲良く腰を掛けて、私を迎えてくださいます。帰る際には奥様から笑顔で一言「また来てね」。入居から半年が過ぎ、少しずつ生活に慣れてきたご様子ですが、まだまだ不安があると感じます。

お部屋に飾ってある写真のようにいつまでも仲良く笑顔でお過ごしになられるような支援を目指し、今後も施設関係者、関係機関の方々と会員様を支えていく輪の中の一つとしてありたいです。

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