いつまでも同じ屋根の下で・・・
2024年8月28日支援レポート
支援員Tです。
今回は夫婦揃って、きずなの会に入会されたHご夫妻のお話です。
奥様はリハビリ施設入居中に認知症の症状が見られ、ご自宅で一人暮らしとなった高齢のご主人も思うように体が動かなくなってきたことを心配されたケアマネさんからのご紹介で、当会に入会されました。
奥様は直ぐに支援が必要とのことで第三者契約（ご主人を契約者とし、奥様の支援を行う契約）を結びました。直ぐに、次の施設を探し始めたところ、運よくご自宅近くの施設が見つかり、当会が身元保証人を引き受け、入居が決まりました。
奥様思いのご主人様は「今まで以上に、面会機会が増えそうだ！」と楽しみにされていました。ところがそんな矢先、ご主人様から「外出先で転倒し、自宅で安静にしていたところ、熱が出て身動きが取れない。」と、連絡が入りました。急いでご自宅に向かい、救急搬送の手配をし、病院に向かいました。検査の結果、コロナに感染していたことが分かりました。
今回も当会が身元保証人を引き受け、そのまま入院されました。
入院期間が長期化し、ご主人様の体力と筋力は徐々に落ちていき、ご自宅へ戻ることが難しくなり施設を探すことになりました。なんとか奥様と同じ施設に入居できないかと、奔走する日々が始まりました。
まずは、入居条件「要介護3以上」の認定を受けるべく区分変更申請、利用料を抑えるための負担限度額認定申請や施設との入居相談など、家族の代わりとなってお手伝いしました。無事に入居条件が揃い、奇跡的に同じ屋根の下でご夫婦一緒の生活が始まりました。
もちろん夫婦そろってきずなの会が身元保証人となりました。
そして、職員さんの計らいで、毎日お二人は談話室で一緒の時間を過ごします。
ご主人からの問いかけに、奥様が笑顔でお答えになるお姿は、微笑ましく、見ている私も羨ましく思います。いつまでもお互い手を携えながら、穏やかに過ごしていただきたいです。これからも、きずなの会はHご夫妻を見守り続けます。
