見知らぬ土地での入院生活

支援員のAです。岐阜県の山間部にある高齢者施設にご入居中の会員E様のお話です。

ご親族様からの支援もあり、安心した生活をお過ごしでしたが、ある日、施設の方から「2週間程前にかかりつけ病院で、白内障の手術した目が痛いと、訴えがあります。それに伴い充血もしています。」と連絡が入りました。

かかりつけ医と相談の上、救急搬送することになりましたが、患部が感染症を起こすと失明の危険もあり、六十キロ以上離れた岐阜市内の大きな病院に搬送されました。

無事に手術が終わり、療養のため入院されている間は電話での声掛けや必要な物品を届けるなどの生活支援を行いました。その後、病状が落ち着かれたころからE様から何度も帰宅願望を訴えられました。もう暫く、療養が必要なことをお伝えし、病院の相談員さんやご親族様とも相談し早い退院に向けてしっかりとご静養していただけるように見守りをさせていただきました。そして、ようやく退院の日を迎え、病棟で久しぶりにお会いしたE様は「知ってる顔に会えて嬉しいわ~」と言われ、病院の売店で美味しいと評判の手作りお弁当とパンやお菓子をかばん一杯に購入されていました。

配車依頼した優しそうな女性のタクシードライバーさんのお迎えもあり、笑顔いっぱいで施設に帰って行かれました。

救急搬送先は必ずしも自分の希望した病院とは限りません。

今回のように、ふと外を見ると全く知らぬ土地だったということは多々あると思います。そんな時に少しでも知った声、顔に会えるという安心感はお金では買えないものです。これからも支援を通じて、会員様に安心をお届けしていきたいと思います。

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