★☆支援レポート☆★
2020年9月9日支援レポート
支援員のGです。
入会されてから2年程のN様のお話です。
N様は若くして脳梗塞を発症後、下半身麻痺が残ってしまいました。施設に入所する際、身元保証人が必要となり当会へ入会となりました。
出会った頃のN様は、思い通りに動かないご自身の身体に疲れ心を閉ざしていらっしゃる様子で、「施設なんてどこでも構わない。このまま人生終わってもいい!」などと投げやりなことをおっしゃっていました。施設に入所されてからも、お部屋のカーテンを閉めたまま灯りもつけず、硬い表情でした。そのような日常を支えてくださる施設の職員さんは、とても大変だったと思います。後日、「施設の生活にも少し慣れた頃かな」と思いながら受診のために訪問させていただくと、「Nさん!」「Nさん!」とあちこちで声がかかっており、どうやら人気者のようで、お友達も増えたようでした。N様に確認すると「うん。友達ができたよ。皆とてもよくしてくれるんだ」初めて笑顔を見せてくださいました。そして「病気で倒れてから家業を潰してしまい、弟にも迷惑をかけ、身体が動かなくなった自分をみじめに感じてる。でも、今ではこんなに沢山の人が心配してくれている。弟も仕事が順調に進んで、幸せになっているといいなぁ~」と話してくださいました。
持病のある方の施設選びは大変難しいです。入所してみなければわからない部分もあります。しかし、この施設は介護や病気の面は勿論のこと、心を閉ざしていたN様に根気よく声掛けしてくださり、心の健康も取り戻してくださいました。良い方々に恵まれました。
施設を訪問するたびに、どんどん明るくなっているN様に、むしろ私のほうが助けられています。
N様、施設の職員さん、看護師さん、その他沢山の方々との【きずな】が広がりますようにと思います。