★☆支援レポート☆★
2020年6月1日支援レポート
支援員Iです。
2003年に入会された会員M様のお話です。
年明け早々、遠方にお住いのM様のご家族から、かかりつけ医院で血液検査をしたところ結果が思わしくないため、検査時の付き添い依頼のご連絡を頂きました。90年間、病気らしい病気をしたことがないとおっしゃるM様に付き添い、長い待ち時間や数々の検査がどれほど苦痛なのか心中お察ししましたが、お話をたくさん聞かせて頂くことができました。いつも前向きで朗らかで優しい中にも毅然とした態度や凛としたお姿に、私の方が何度も励まされ勇気づけられました。
末期ガンである事が判明してからもその姿勢は変わらず、施設入所されてからは残念ながらコロナの影響で面会がかないませんでしたが、ご入用の品物をお届けする際、きっと受け取って下さる時に気持ちが通じている、と心を込めてお届けにあがりました。
『ご飯も美味しい。皆さんに親切にして頂いていて嬉しい。』というメッセージを施設の方から受け取ることができ、ご本人の人徳だと思わずにいられませんでした。
残念ながらM様は今月中旬、静かに人生の幕を閉じられました。
最期のお別れで、久しぶりにお会いしたそのお顔は変わらず優しい穏やかなお顔で、M様に出会えた事に感謝の気持ちを込め、手を合わせ心からご冥福をお祈りしました。