支援員Tです。

秋も深まり、朝夕がめっきりと冷え込む季節となりました。
今回は、会員S様についてお話いたします。

S様と初めてお会いしたのは、今年の3月です。施設移動に伴い、私の担当するエリアに引越しされてきました。初めてご挨拶した時は、身長が高く、がっちりとした体格に圧倒されました。「気難しいところもあるけど、根は優しい方ですよ。」とお聞きしていたので、元気いっぱいにご挨拶したところ、「私は、はっきり言う性格で気も短いから」と返ってきて、少しびっくりしてしまいました。その日から、お会いする度に、時間、話し方など、厳しくご指摘を受けました。それでも、興味をもたれているものは何か、イライラされるのはどうしてなのかなどを考えながら、S様の心と対話をするつもりで、日々の支援を続けました。初めの頃は、様子確認以外、特に支援依頼が無かったS様でしたが、何度もお会いをしていく中で、これをやって欲しいなどのご依頼をいただくようになりました。少しずつですが、心を開いてくださっているS様に、いつしか冗談を交えてお話が出来る様になっていきました。そんな中、今年の夏に、肺を悪くし入院されました。お会いする度に元気が無くなっていくS様に、励ましの言葉をかけた時でした。「そんな言葉はいらない。でも、見離さずに付き合ってくれたこと、きずなの会には本当に感謝している」と一言いただきました。この日を境に、S様は横になられていることが増え、夏の終わりとともに、その一生を終えられました。日を追うごとに、笑顔で話しをしてくれることが増えたS様。私の支援を見届けてくれていたのかもしれません。「最後の最後まで、きずなの会にお世話になるね。」という言葉を形にするため、ご本人様のご希望に沿った最後(納骨)を進めてまいります。