支援員のFです。

今回は、私がつい最近まで支援していた会員S様についてお話しいたします。

S様と出会ったのは、私が入職してまだ間もない頃でした。私が入職する1か月前ほどにきずなの会へ入会されたS様は、奥様が突然亡くなられたことをきっかけに体調を崩し入院されていました。保証人になってくれる身寄りもおらず、困っておられた所からのスタートでした。私がまだ不慣れなこともあり、退院後の居場所もなかなか見つかりませんでしたが、先輩方の手助けもあって、ようやく施設が見つかり徐々に生活も落ち着いていきました。ずっと落ち込んでいたSさんに笑顔が戻ったことが、何よりも印象に残っています。

しかし、今年に入り急に血便が続く症状があった為、詳しく検査することになりました。医師から「大腸がんの末期で余命も長くない」との説明を一緒に聞いた時、何とも言えない複雑な気持ちになりました。とにかく出来ることをやろうと、一心不乱に支援をした記憶があります。
ほどなくしてS様のご意向もありホスピス病棟での療養生活が始まりました。ホスピスでの生活は1ヶ月程でしたが苦しまれる事はほとんどなく自然なままで旅立たれました。

S様は、病と向き合うこと、穏やかに最期を迎えることなど様々な事を教えてくださいました。ただあまりにも急な別れに、どう言葉にすれば良いのか今回のレポートを書いていて特に感じました。
感謝の意を申し上げ、心からご冥福をお祈り申し上げます。