支援レポート ~一寸先は闇ではなく光~

支援員のHです。
会員のY様は中途失明された50代男性の視覚障がい者の方です。きずなの会では定期的に受診や外出の付き添いをさせていただいております。以前はガイドヘルパーに依頼をされていましたが、コロナの影響で対応が難しくなってきたこともあり、きずなの会でお手伝いをさせていただく機会が増えました。とはいえ、ご自身は視覚がある頃のイメージをお持ちですし、コロナ禍以前までは外出も相当されていたこともあり、道案内や方向指示などは的確です。ご本人は右手に白状(下方部が赤い杖)をお持ちですので、きずなの会の支援員は左手を支えるような形で介助をさせていただきます。

通常の歩行からバスや電車の乗降時には段差や障害物の有無、ステップの幅や数などの説明をし、つまずきや転倒に気をつけます。また、障がい者の方々向けに各自治体の循環バスなどは無料券や割引パスを発行され、タクシーは障がい者手帳で割引やタクシー券利用などで助成金が受けられます。きずなの会はそれらの手続きから、実際の利用時の促しまで対応いたします。

電車やバスの利用時は席を譲ってくれる方々がいて感謝する一方で、歩行介助中に突然飛び出てくる自転車(特に自転車は交通ルールを守らない方が少なからずいる)や歩きながら携帯電話を操作して前方確認がおろそかになっている歩行者もいます。きずなの会は危険を想定して注意を促し、より安全安楽に移動ができるよう心掛けております。

一方、Y様は色々なことに意欲的に取り組む向上心の強い方です。ブラインド卓球やハーモニカ演奏、さらに伴走付きでマラソンなどにも参加されていたことや、学生時代は登山部にいらっしゃったこともあり、そんな話題で持ちきりです。早くコロナが終息しないかと切に願っていらっしゃいます。 

ランニングや登山を趣味にしている私にも、走る際の姿勢や呼吸法など参加レースや登山歴など好奇心旺盛に質問されます。

このようにきずなの会では、多くの方の生活を支え、また生きる楽しさを追求していただくための情報提供やサポートまでさせていただいております。

きずなの会は、少しでも会員様が充実した暮らしを営んでいただけるよう、様々な角度から支援をさせていただいております。

***** きずなの会支援事業のご案内 *****

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生活支援
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