支援レポート~会員S様の施設入所支援~

支援員のTです。

コロナ禍で皆様いろいろと不自由を感じられながらお過ごしのことかと存じます。

このような時だからこそ、心にゆとりを持ち笑顔で過ごしたいと思っております。

今回は60代の男性会員S様のお話をご紹介します。S様は独居で、糖尿病による網膜症と緑内障で両眼とも失明状態でした。そのため、室内移動は四つん這いで、外出時もエレベーターの無いアパートの3階から壁伝いに階段を昇降されるといった不自由な生活をされていました。週に2回ホームヘルパーさんの訪問や、宅配食によってバックアップし、何とか在宅での生活を続けてこられました。しかし、糖尿病の合併症により手足の末梢神経障害を発症され、突然立つことも這うことも出来なくなり病院へ救急搬送されました。医師やケアマネジャーと相談の上、在宅での独居生活が困難であると判断されたため、緊急でショートステイを利用し、1週間後には介護老人保健施設へ入所することになりました。

今まで在宅での生活を理想として懸命に頑張ってみえましたが、施設での生活を余儀なくされたことで思いを断たれ、さぞや気落ちのことと思われたのですが、S様は「ほっとしたよ。皆さんに助けてもらった。ありがとうございます。」と、笑顔でつぶやかれた一言で救われる思いがしました。 今後も会員様の思いを尊重した支援を心がけてまいりたいと思います。

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