支援レポート~会員K様の施設入所支援~

支援員のTです。

会員K様は、ご主人様を亡くされた後もアパートで独り暮らしをしてみえましたが、見守りを続けていた包括支援センター様よりK様に関する買い物や金銭管理など生活全般についてのご相談を受け、ご本人様からも支援のご希望があり昨年きずなの会へ入会されました。当初よりお体に大きな不調はなく、「何年も病院には行っていない」とおっしゃっていたほどお元気でしたが、独居には不安を感じられていたため、自立した方を対象とした軽費老人ホームをご案内し入所されました。その後も特に病気をされることなく、週に1回程度ヘルパーさんに掃除や洗濯のお手伝いをお願いしながら、ご自身のペースで日々生活されていました。

しかし、ある朝施設から「K様が突然一人で起き上がれなくなってしまいました!」との連絡が入り『まさかK様が・・・』と信じられない思いでしたが、こうなってしまうとまず大変なのはご自身でお手洗いに行けなくなることです。やはりその日は粗相をされたそうです。ただ、今までが健康そのものだったこともあり、ケアマネジャーさんや軽費老人ホームの職員さんとも相談し少し様子を見ることにしましたが、翌日からも状態が変わることはありませんでした。こうした状態では、さすがに自立型の施設では対応できないとのことで急遽ショートステイ先を探し、入所準備として新型コロナウイルスのPCR検査と今回の体調変化に関する受診、認知機能検査などを済ませて、一旦生活の場をショートステイ先に移動していただくことにしました。それと並行してケアマネジャーさんにご協力いただき、K様の体調回復を信じてもう一度以前の施設に戻れるよう、ヘルパーさんの日数を増やし、介護用ベッドやポータブルトイレの設置手配、介護保険の区分変更の申請をするなど、受け入れ態勢を整えることにしました。幸いなことにショートステイ先で3週間程度見守っていただいた結果、歩行器を使って歩行が出来るまでに回復され、軽費老人ホームに戻ることができたものの、やはり自立した生活を送ることは難しく、特別養護老人ホーム(特養)への入所を視野に改めて施設移動の検討を始めました。介護認定調査で要介護3の判定が出たため早速特養に入所申請をし、受け入れ先が決まるまで介護老人保健施設(老健)でリハビリを続け、8月に無事特養へ入所する運びとなりました。

現状では入院や施設移動時には、新型コロナウイルスを持ち込まないよう必ずPCR検査を受けることになっています。このような状況が一日も早く終息に向かうことを祈りつつ、K様にはこれからもお元気で生活を続けられることを願っています。

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