支援レポート~きずなの会の家族代行支援~

支援員Kです。

先日「父のことで相談したい」という男性A様と、B様お二人続けて来所されました。お二人とも50歳代で在職中、お父様が入院となり「仕事中に病院から頻繁に電話が入るが出られない」「医師から医療説明があると言われてもすぐには行けない」というお困り事でした。

A様は一人っ子で未婚なので「他に頼める人がいない。母は他界しており、おじさん達はいるが、みな高齢で頼るわけにはいかない」とのことでした。病院の人に相談したら、身元保証団体に家族代行を頼めると聞き、「『自分の時はこれを誰がやるのか』も心配だったので来てみました」とのことでした。B様は「兄弟が関東にいるが、病院から『関東の方は新型コロナの関係で来院を控えてほしい』と言われたので自分が全部やらないといけない」「妻が病院に行ってお医者さんに『どうしますか』と言われても返事ができないので、結局自分が行かなければならない」とのことでした。また、病院に「私も大変なので父を施設に入れてほしい」と相談したところ「施設に入っても、通院や書類のサインのことで呼ばれたり、緊急の時には夜中でも連絡が来ますよ」と言われ困ってしまったそうです。そして、市に「介護サービスでやってもらえないか」と相談したら「できないが、病院・施設の身元保証人や緊急連絡先になってもらうなど、家族代わりの生活支援を頼めるところがあるから、内容を聞いてみたらどうか」と教えてもらったので、ここ(きずなの会)に来てみた、とおっしゃっていました。

親を支える子供世代も、家庭や仕事などの都合があります。また、コロナ禍で自分の仕事や生活で精一杯だったり、緊急事態宣言などで遠方の家族との往来ができないなど、様々な悩みがあります。きずなの会は、ご家族の後ろに控えているピンチヒッターのような役割です。ご家族が「出来ない」「行けない」時に代わりに動きます。ご家族がいない、または全てに関われない時はできること全てに動きます。『介護離職』を悩まれる前に、参考の一つにしていただければと思います。

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