★☆支援レポート☆★ UR賃貸住宅にお住まいだったH様

支援員のTです。

 3年前に入会されたH様は認知症を発症しながらもお一人で生活されていましたが、日常的な通院や買物等のお出かけが心配とのことで担当のケアマネージャー氏のご紹介で入会されました。
 確かにお一人で買物に出かけられても道に迷って警察に保護されたり、バスの運賃を上手に支払えず偶然居合わせた民生委員さんに助けて頂いたりと、お一人で生活を続けるには厳しい状態でした。それでも施設での生活を拒否されるH様は、デイサービスやヘルパーさんの力をお借りてご自宅での生活を続けていましたが、今年の年末年始のお休みでヘルパーさんを含め1週間誰とも会う機会がなかった影響か、それまであまり見られなかった失禁が続くようになりました。ケアマネ氏とは1ヵ月程度で元に戻るのではと様子を見ていましたが、2月、3月になっても症状は続きました。
 こうした状況に介護サービスの回数を増やし、毎日誰かの目が届くような体制を整えましたが、この頃からH様ご自身もお体の変化を感じ取られたのか、徐々に施設入居に前向きになられました。これを機にケアマネ氏と相談し個室形式の特別養護老人ホームを中心に申込を始めたところ1ヵ月も経たないうちに施設側よりご連絡を頂き、これも何かのご縁と早速H様と見学に伺い、後日無事に入居することとなりました。
 入所当日は午前中まで通いなれたデイサービスに行き、昼食後直接施設へ向かうことに。出発時には長年ご担当頂いたケアマネ氏、ヘルパーさん、デイサービス職員さん等の見送りを背に、これからの新しい生活を知ってか知らずか、皆さんからプレゼントして頂いた猫のぬいぐるみを撫でながら満面の笑みで手を振りその場を後にしました。
その後コロナウィルスの影響で面会が制限されたため、長らくお会いすることができなかったものの、制限解除を受け久しぶりにお会いしたH様はお顔や肌の色がツヤツヤされていて、とてもお元気になられていました。車いすで登場されたH様の胸元からは、あの時の猫のぬいぐるみがひょこっと顔を出していました。
これからもH様が、いつまでもお元気でお過ごし頂けるよう寄り添いながら見守っていきたいと思います。

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