★☆支援レポート☆★

支援員のSです。
今日は“会員”になっていただけなかった方(F様)のお話です。

いつもお世話になっている病院のソーシャルワーカー様から電話がありました。「明日オペになるのですが身寄りのない方なので、相談にのってもらえないでしょうか?」とのこと。早速F様のもとへ当会の説明に伺いました。
ご両親・お兄様はすでにお亡くなりになり、ご本人様も独り身であること、親の従兄弟はいるが自分のことで誰にも迷惑はかけたくないので、こういう団体があるならば是非お願いしたい、と言われました。

入会契約前にまずご本人様(関係者にも)と面談し、契約の内容をしっかりと理解していただきます。その際、ご本人様の個人情報も必要な範囲で聞き取りをし、後日、弁護士立会いの下、入会の意思確認をして、はじめて契約が成立し支援が可能となります。
F様は今この場での契約を望まれましたが、はやる気持ちを抑えていただき担当弁護士に臨時での契約日を5日後に設定してもらいました。「これで安心できた。明日の手術のリスクは全く心配していない。漠然としていた不安な部分がやっと解消される」と喜んでおられました。

 しかし F様はオペの翌日に容態が急変し、お亡くなりになられました。
退院したら色々相談に乗って欲しい、身の回りの整理、自宅を処分してどこかの施設に入りたい、両親や兄が眠っているお墓をどうするか、自分の死去後の財産は事情があって施設で暮らしている子供たちのために寄付したい等々、とても楽しそうに語っておられました。

今回、残念ながらF様のお力になることが出来ませんでした。F様が安らかにご永眠されるようお祈りいたします。

今後もお一人でも多くの方の不安を解消できるよう、支援に精進してまいります。

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