★☆支援レポート☆★~兄弟のきずな~

名古屋事務所の支援員Nです。

今回は、2010年に契約され、現在89歳になられる男性会員Aさんについて、お話します。きずなの会の会員さんの中には、ご親族と疎遠で既婚歴、身寄りの無い方が比較的多くお見えになります。Aさんもそのお一人で、お元気にケアハウスで生活されていました。

数年前から脳梗塞などで施設と病院を行ったり来たりされ、現在は特別養護老人ホームで生活されています。カラオケが大好きで、その上とてもお上手。

早くコロナ禍が終わり、施設内のカラオケで楽しんで頂きたいと願っていた頃、ずっと疎遠になっていた2人きりのご兄弟(弟様)が、1年程前に同じ施設に入居されていた事が分かりました。

偶然とはいえ、連絡も取り合っていないお二人が同じ施設になんて。こんな事もあるのかと、びっくり!弟様も、やはり身寄りが無いとの事で、他の身元保証団体と契約されていました。

弟様は、お話があまりできず頷く程度でしたが、Aさんと再会された時には、お二人とも涙されたそうです。

その後は老人ホームの職員さんの計らいで、お二人は何度か顔を合わせていらっしゃったとのことでしたが、弟様は体調を崩されて帰らぬ人となりました。

後日、きずなの会の事務所に、弟様の身元保証団体からA様宛てに弟様の請求書が届きました。

兄貴頼むな!という声でも聞こえたのか、Aさんは快く支払いに応じていらっしゃいました。長年、きずなの会で支援員として勤めさせていただき、様々な経験を重ねてきましたが、いつも勉強になることばかりです。

今回の事例は目に見えない何かの力がお二人を引き寄せたのではないかと思えてなりません。
とかく疎遠になりがちな世の中ですが、兄弟の絆に心が暖まる想いと不思議な体験をさせて頂いたと思っています。

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