
金融一筋35年から“支援の現場”へ。私が見つけた第二のキャリア
58歳からの再出発
金融一筋35年から“支援の現場”へ。私が見つけた第二のキャリア
Kさんが「認定NPO法人きずなの会」へ入職したのは、58歳のとき。
それまで約35年間、銀行の事務職としてキャリアを積んできた彼にとって、福祉の現場はまったくの未経験の世界だったと言います。
年齢を理由に転職をためらっている方や、「自分にできるだろうか」と不安を抱える方にとって、Kさんの経験は大きな希望となるはずです。
35年の銀行勤務から、まったく新しい世界へ
「私は大学卒業後、ずっと金融機関で働いていました。事務職としての勤務が主でしたが、退職前には“希望退職”の募集があって、ちょうど節目かなと思い応募したんです。」
転職活動を意識し始めた頃、Kさんの頭に浮かんだのは、勤務先の銀行でたびたび接していた「きずなの会」の存在でした。
「たまたま、きずなの会の会員さんがお客様としていらしていて、担当職員の方からもお話を聞くことがありました。“高齢の方の身元保証や生活支援をしている団体”ということを知り、興味が湧いたんです。」
実はKさんご自身のご家族にも、要介護の経験があったと言います。
そのときに感じた戸惑いや課題が、「自分も支援する側に回ってみたい」という思いに変わっていきました。
資格がなくても、一歩を踏み出せた
「正直に言うと、福祉の資格は一切ありませんでした。でも調べていく中で、“きずなの会”では資格がなくても入職できることを知って、『自分でもできるかもしれない』と勇気を持てたんです。」
介護職といえば、専門知識や資格が必要というイメージが強いもの。
しかし、きずなの会では、入職後の丁寧な指導とOJT(現場同行)で未経験からでも成長できる環境が整っています。
年齢や資格の有無にとらわれず、「やってみたい」という想いを受け入れてくれる体制が、Kさんの背中を押しました。
支援は「チーム」で行うもの
「入職後、まず驚いたのは支援の幅の広さでした。行政手続きや医療機関とのやりとり、施設入所のサポートなど、毎日が勉強の連続でした。」
会員様一人ひとりの状況に合わせた支援を行う上で、ケアマネジャーや施設スタッフ、医療関係者など、さまざまな専門職と連携を取る必要があります。
「認知症のある方や、意思疎通が難しい方の支援では、どう関わればよいか悩むこともあります。でも、そんなときこそ周りの職員に相談しながら進めることで、チームで動いている実感があります。」
年齢が近い職員も多く、相談しやすい雰囲気があることも安心材料の一つだったといいます。
“人の人生に関わる”というやりがい
「高齢の方や障がいのある方の支援は、一筋縄ではいかないことも多いです。それでも、会員様から『ありがとう』と声をかけられたときには、本当にこの仕事を選んでよかったと思います。」
きずなの会では、ただ業務をこなすのではなく、相手の人生に丁寧に寄り添う姿勢が大切にされています。
Kさんもまた、毎日の現場で人と人とのつながりを深く実感していると語ります。
生活支援員から、相談業務へ
入職から3年。
Kさんは今、生活支援だけでなく新規入会希望者の相談対応も担当しています。
「会員さん本人に制度のことやお金に関わる話を説明する場面では、正確に伝える力が求められます。でも、その丁寧な説明を通じて安心していただけたときには、大きな達成感がありますね。」
銀行で培った説明力や誠実な対応力は、ここでもしっかりと活かされています。
“年齢を理由にあきらめないでほしい”
「まずは、もっと多くの業務をこなせるようになること。そして、会員様に対してより質の高い支援ができるよう、自分の知識と経験を増やしていきたいです。実は、希望退職に応募した同僚の中には、再就職が難航した人もいました。“年齢がネックになっている”という声もよく聞きました。」
そんな中、Kさんがスムーズに新しいキャリアを築けたのは、きずなの会の「年齢にとらわれない採用方針」と「実務に応じた成長支援」があったからだと振り返ります。
「この年齢からでも、自分の経験を活かせる場所がある。しかも、自分自身の将来のためになる知識も得られる。こんなに理想的な転職先はなかなかないと感じています。」
「一つひとつの支援が、絆の未来をつくる」
最後に、Kさんに今後の目標を伺いました。
「この業界のニーズはますます高まっていくと思います。だからこそ、きずなの会のような民間の支援団体が果たす役割は、今後さらに重要になるはずです。私自身も、その一員として一歩ずつ支援の質を高め、信頼される存在になっていきたいです。」
50代、60代からの転職に、不安はつきものです。
でも、Kさんのように「自分の経験を活かしながら、社会に貢献できる道」は確かにあります。
「認定NPO法人きずなの会」は、年齢や資格にとらわれず、誰もが挑戦できる場。
“人を支える”という喜びと、“自分も成長できる”実感が、ここにはあります。
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