新会員のT様は、昨年末にスーパー銭湯で転倒し、病院へ救急搬送されました。診察の結果、脳出血のため右片麻痺で入院。長年勤めていた運転手の仕事ができなくなり、「俺の人生はもう終わりだ」と精神的に随分と落ち込んでみえました。
気分転換を兼ね病院の外へお連れし、コンビニで好物の甘い物を購入したり、入院費の支払いに同行したりなど、続けること2週間。日増しに前向きになられ、「早く家に帰ってテレビを見たい」と言われるまでになりました。

その後、リハビリ病院に転院し、T様ご自身の努力の甲斐もあり、みるみる回復。退院のめどがついてきたので、居住条件が整っているかどうか、理学療法士や作業療法士の方と共にT様のご自宅へ伺いました。すると、お部屋の中は荒れ放題。部屋に上がった途端「痛いー!」と叫ぶT様。見るとそこら中に画鋲が落ちていて、足に刺さってしまったようです。T様を心配していた私も次の瞬間、「痛っ!!」足を見るとやはり足の裏に画鋲が。今でも忘れられないほどの痛みでした。
まず大掃除をしないことにはとても住めない、とそこにいる誰もがそう思いました。しかし、「もう病院に帰りたくない!ここに捨ててってくれー」と叫ぶT様。全員でなんとかなだめ、渋々ながらも病院に戻ることを承諾していただき、半泣き状態でその日は病院に戻りました。
翌週、大掃除のため、T様と一緒にきずなの会の職員2名がご自宅へ。T様には椅子に座っていただき監督をお願いしました。
ご本人に確認しながら、いる物いらない物の仕分けや家具の移動、水まわりの点検など、在宅生活に必要な準備をし、安心して生活が出来るように考えながら半日がかりで終了。また、デイサービスやヘルパーさんとの契約も済み、退院後生活できる準備が整いました。次の週には退院出来るようになったこともあり、T様は満足顔でした。

在宅生活には、障害や心配もありますが、関係者の方々と連携をとりながら私たちも家族、親族のように寄り添い精神的なケアを含め、きめ細やかな支援を心がけていきたいと思います。